五郎丸情報

くじらのはなし


くじらとイルカの違い

クジラもイルカも一つの仲間(鯨目)で、現在、全部で76種類がいます。
これを区別してクジラとイルカの二つの仲間に分けることは出来ません。
しかし、現在のクジラの仲間(鯨目)は、ヒゲクジラとハクジラ(歯鯨)とに分けられます。
ヒゲクジラ類は、ナガスクジラやミンククジラなど10種類いて大変大型です。
ハクジラ類は、マッコウクジラのように大きい物から、スナメリやコピトイルカのように小さい物まで76種類がいます。
このハクジラのうち比較的小型の種類、すなわち体調が5~6m迄しかならないクジラを日本ではイルカと呼ぶことが多いようです。
体調が6m前後になるマゴンドウは、ゴンドウクジラともゴンドウイルカとも呼ばれています。
また、スナメリをスナメリクジラと呼ぶところもあります。


くじらの寿命

このことについては、まだよく分かっていません。
これまでクジラの飼育はほとんど出来ないので、次のような方法で年齢の推定をしています。
1)小クジラに標識を付けて、何年たったらこどもを産むようになるか調べる。
一般に、哺乳動物では、初めて子どもを産む年齢(性的成熟令)の6~8倍の年令が、寿命と見られています。
2)年を取ったクジラに、何回子どもを産んだ形跡があるか、を調べる。
3)大型クジラでは、耳あかの溜まり具合を調べる。
4)歯に出来る年輪を調べる。ただし、この方法は余り当てに出来ないと言う説もある。
クジラ類の平均寿命について、最近の推定年数は次の通りです。
(R.ワトソン:1981年)
種類 年数
セミクジラ 40年
コククジラ 30年
ナガスクジラ 20年
ホッカイイチョウクジラ 20年
ガンジスカワイルカ 20年
イッカク 35年
ネズミイルカ 15年
マゴンドウ 35年
シャチ 25年
トビイルカ 20年
バンドウイルカ 25年
しかし、各種類とも、最高寿命は上の数値より高令のようです。
これまでに見付かった最高令クジラは、マッコウクジラで歯に70の年輪がありました。


くじらの潜水

クジラの仲間は、潜水の名人です。
どんなに急に潜ったり浮き上がったりしても、潜水病にならないよう、また、水面の数十倍の高い水圧に耐えられるよう、体が特別な作りになっています。
科学的に確認されている、潜水深度の記録保持者はマッコウクジラで、深海のオオイカを食べていたり、1,000mよりも深い海底電線にからまっているのが見付かりました。
また、音響測深器によると、2,000mの潜水も記録されています。
潜水時間は、マッコウクジラで1時間くらい、ホッキョククジラやナガスクジラで40~60分くらいの観察があります。

次の例は、実験などにもとづく確実な記録です。
種類 距離 時間
マッコウクジラ 1,136m 74分
マッコウクジラ 2,250m
シロイルカ(ベルーガ) 647m 18分
ゴンドウクジラ 610m 15分
バンドウイルカ 390m 8分
バンドウイルカ 535m 8分
サワラクイルカ 500m
ナガスクジラ 355m 20分
シャチ 265m
マイルカ 260m 5分
カマイルカ 215m 6分


くじらのルーツ

昔、動物は水の中で魚類から両生類へと進化し、さらに陸上に住むようになって、は虫類・鳥類・哺乳類に進化しました。
クジラは、ケモノすなわち哺乳類です。
そして、先祖は、陸上に住む4本足の哺乳類だったと考えられています。
しかし、どのような姿の動物であったかは分かっていません。ただ、体を作っている蛋白質の構造を分析比較して偶蹄類(ラクダやウシの仲間)と近い動物であろうと想像されています。
5,000万年~3,500万年前のものと考えられるムカシクジラの化石が、世界各地で発見されています。
このムカシクジラは体調が15~21m、体重が5,000kgもあり、頭の大きさは体に比べてたいそう小さく、全体は細長い形をしていますが、すでに7個の完全な首の骨があって哺乳類の特徴を備えています。しかし、ムカシクジラは現在のクジラノ祖先とは、異なるものと考えられています。
現在のクジラノ胸ひれは、手が短くなったもので、指の骨・腕の骨・肩甲骨があります。
また、胎児のごく初期の時に後足らしいものが認められ、オキゴンドウクジラは上あごにはっきりした毛根が並んでいて、先祖はひげが生えていたものと考えられます。

 


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